さて、第2弾にまいりましょう!
今回はシングルではなく、アルバムからのフェイバリットを中心にお送りします^^
中でもデビューから3年間のリリースアルバムからのセレクションです
♪ ひとかけらのエメラルド
1stアルバム『プロローグ〈序章〉』(1982・7)から…
前回の記事で書いていますが、彼女はアイドルとしては稀なパターンで2ndシングルに先行して1stアルバムがリリースされています
しかも1stシングル「スローモーション」のランキングとは裏腹にオリコンチャート初登場7位という記録を残しています
当時おいらが1番注目していたアイドル歌手のデビューアルバムだったので、早速購入して聴いてみると…
なかなかアーティスティックな出来栄えで優秀だったのです
シングルB面の「条件反射」も含めて10曲
作家陣も秀逸でアイドルらしさがありつつも、彼女の歌唱力を十二分に引き出された内容になっています
また、今後の彼女が歌っていくいろんなタイプの曲を既にこのアルバムに凝縮してあったようにも思えます
そしてその中でもしっとりとしたバラード調の曲である「ひとかけらのエメラルド」はバックの演奏も控えめなアカペラに近いイメージの仕上がりになっています
様々な観点でアイドルらしからぬ彼女の歌唱力は、この曲でダメ押しされた感覚に陥りましたね
♪ 哀愁魔術(マジック)
2ndアルバム『バリエーション〈変奏曲〉』(1982・10)から…
2枚続けてシングルに先行して発売となったのですが、やや地味な感はありますが優れた作品です
「少女A」で本格的にブレイクしたあとのアルバムでしたが、オープニングから続くアップテンポの「キャンセル!」よりもそのあとに続く「脆い午後」「哀愁魔術」がこのアルバムでは大好きな曲なんです
今回は後者を取り上げましたが、「脆い午後」は京都訛りを歌詞に取り入れていて妙に魅かれます
この曲以降こういった方言を取り入れたものはないそうなのでかなり貴重といえるでしょう
さて「哀愁魔術」の方なんですが、こちらは26年経った今聴くとめっちゃ時代を感じる歌詞があるので少しその辺をお話しますね
2番の歌詞の入りからなんですが
ウーロン茶の飲めるカフェで クロスワード解いてみるの
甘い物でKで始まる 答えはあなたが頬にくれたわ
車の中でも自作の彼女のBestをよく聴くんですが
まず「ウーロン茶の飲めるカフェ」の部分で
あぁ~そういやまだなかったんやぁ~そんな時代やったんやなぁ~…って思って当時を懐かしみ
その直後「甘い物でKで始まる 答えはあなたが頬にくれたわ」を聴いて
恥ずかしくなるような歌詞ですが、いつも「勝手にせぇ~!」なんてセリフが出そうになります
古き良き「歌謡」世代ならではの歌詞ですねぇ~
でもこの曲はめっちゃメロディーが好きで、最初の3曲が目的でこのアルバムはいつもA面ばかり聴いてました^^
♪ 瑠璃色の夜へ
3rdアルバム『ファンタジー〈幻想曲〉』(1983・3)から…
おそらく初期3部作の中では最高の出来になっているこのアルバムはまさに彼女をただのアイドルではない実力派シンガー、アーティストとして確立したアルバムと言っても過言ではないでしょう
1stからの作家陣に加え、「少女A」の作曲をしたあの「タッチ」などのあだち充作品で有名な芹沢廣明、元SHOGUNの芳野藤丸や福島邦子などますます作家陣も豪華になってきます
この頃既にHR/HMに傾倒していたおいらにとっては「Moreもっと恋して」がかなりお気に入りなんですが、このアルバムはオープニングの語りかけである「明菜から…」に続くこの「瑠璃色の夜へ」が代表曲だと思っています
シンセサイザーのイントロからしっとりした彼女の低音のヴォーカルに入り、徐々に昂揚して行く曲の展開はオープニングにピッタリの曲です
補足ですが、この3部作はいずれもB面の2曲目にシングルの曲を収録しているというこだわり?…なのかどうかはわかりませんが見られます^^
♪ メランコリー・フェスタ
6thアルバム『ANNIVERSARY』(1984・5)から…
ますます後の彼女に近づいてくるわけですが、このアルバムでは初めて作詞も手掛けています
あの全盛期の彼女らしさが本格的に出だしたのはこのアルバムからではないかと思います
オリジナルアルバムとしては4枚目の『NEW AKINA エトランゼ』に続くもので、前作は「少しだけスキャンダル」に明菜らしさを少し感じただけで、おそらく1番聴かなかったアルバムでした
いわゆる失敗作だったのかもしれません
もし、シングルでレコード大賞を受賞した「北ウイング」がなければこのまま低迷していたかも知れない微妙な時期でした
そしてこの『ANNIVERSARY』はそんな状態を払拭するかのような、後の『POSSIBILITY』『BITTER & SWEET』に繋がる通過点となるもの…
シングル「北ウイング」も含め、よりアーティスティックな仕上がりになっています
ただ、このジャケットは何だかイマイチのような気がしたのはおいらだけでしょうか?
さて、ホンマはあと3曲一気に行こうかと思いましたが、長くなりそうなので、第3弾としてまた書きたいと思います
全盛期を迎えた中森明菜ですが、おいらが取り上げる曲は果たして…笑
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