『Bad Animals』(1987)
『Brigade』(1990)
♪ All I Wanna Do Is Make Love to You
♪ Tall, Dark Handsome Stranger
『Desire Walks on』(1993)
♪ Will You Be There (In the Morning)
~Heart
ホンマは1回で予定していた第2弾のHeartを【徹底検証】と題して3回に渡りお送りします
…ちょっと大袈裟ですが(^_^;)
その第1弾は
【徹底検証】 産業ロックと呼ばれてしまった背景は?
まずは産業ロックとは何か?
wikipediaを参照して通説を知ってもらいたいのですが、長くなるので知識として知りたい方は〈続きを読む〉に転載していますので参照してください^^
で、その中にこのHeartも出て来ます
同時期で考えるとStarshipはとてもよく似たタイプでしたね
元々は渋い通好みの音楽をやってきたグループでしたが、セールス的には冴えない…あるいは降下気味のアーティストでした
そこへロック色を打ち出すよりも売れ線を目指したキャッチーなポップス色の強い曲を売り出すために、これまでAnn & Nancy Wilson姉妹が中心にほとんどの曲を作っていたものが、他者からの提供曲中心になるわけですが、皮肉にもこれが大当たりしてしまうものだから、世の中わかりませんねぇ~
このレーベルによって与えられた妥協の受け入れはアルバム『Brigade』まで続くことになります
なのに…Heartはその後順調に売れ続け名実共に堂々トップアーティストの仲間入りを果たし今に至るわけです
日本でもこの傾向は頻繁に見られます
マニアや古くからのファンにとってはこの流れが来ると離れてしまうというのが基本で、おいらも数々のアーティストから離れたことがあります
しかし、このHeartに関してはいまだに大好きなアーティストです
確かに産業ロックの犠牲者とも言えますが、おいらにとってはアルバム『Never』『Bad Animals』の2枚だけがその影響を受けたものとして捉えていて、むしろこのことをきっかけにして後の2枚、自分たちの作った曲が半分ほど入っている『Brigade』と、かつてのようにほぼ自分たちで作った曲になった『Desire Walks on』というクオリティーの高い作品が出来たと思っています
ですから、おいらは『Never』からは「If Looks Could Kill」の1曲、次の『Bad Animals』からは「Who Will Run to You」「Alone」「There's Girl」くらいしかフェイバリットに入れていません
今回は、今後の2回の記事と聴き比べて欲しいために取り上げたものが最初の4曲で、まさに産業ロックの象徴になる曲であり、80年代後半の代表曲です
そしてヴォーカルのAnn Wilsonは、以前記事にした映画『Footloose』の中の「Almost Paradise」も歌いその存在をバンドHeartと共に不動のものとしたわけです
しかしアルバム『Brigade』からは彼らなりに洗練されたポップロックを作り上げるようになりセールスを安定させつつ、良質の音楽を聴かせてくれるようになりました
『Brigade』のオープニングナンバー「Wild Child」(ただし、他者が作った曲)やその後の『Desire Walks on』のオープニングインスト「Desire」から繋がる「Black on Black II」は古くからのファンなら誰もが知っているライヴでも定番の「Barracuda」のようなハードナンバーで、本来のHeartの復活を感じさせました
ラストに挙げた「Back to Avalon」も初期のアコースティックサウンドを髣髴させる美しい曲です
今回は1曲ずつの紹介はしませんが、このバンドを知っている人も知らない人もじっくり聴いてみてください
そして次回からさらに2回にわたって続く【徹底検証】を楽しんでもらえればと思います(^^♪
産業ロックについて…wikipediaより転載
概要
この言葉を発案したのはロック評論家の渋谷陽一である。1970年代後半、自身がDJをつとめるラジオ番組(ヤングジョッキー)で初めて使用した。かれは当時のイギリスのニュー・ウェイヴ・ロック・ブームを日本にも招来すべく、当時アメリカや日本で人気を博していた比較的保守的なバンドであるジャーニー、エイジア、フォリナー、スティクス、REOスピードワゴン、スターシップ、ボストン、TOTOなどに対してこの言葉を使って貶め、意図的に論争を仕掛けた。
渋谷は、これらのバンドは「商業的な成功のために大衆に媚びるばかりで、ロック本来の姿(あるいは理想の姿)である「大人社会への異議申し立て」、そして「アートとしての先鋭化」をおろそかにしているとして批判した。後にこの言葉は、渋谷の意図をはなれて一人歩きし、ビジュアル系J-POPバンドなどに対しても使われるようになっていった。
また、産業ロックという言葉は、音楽性の如何にかかわらず、商業面で成功を収めたロック系アーティストを誹謗する意味で使われることもある。「大衆に媚びる(売れ線を狙う)」という姿勢と「ポップで親しみやすい」という音楽性はしばしば結びつくため、ポップ寄りのロックを誤解・曲解し産業ロックと呼ぶ場合がある。音楽番組などの映像メディアへの露出機会が多いロック系アーティストや、前述のビジュアル系J-POPバンドのように外見に趣向を凝らしているロック系アーティストも偏見で産業ロックと呼ぶ場合がある。
渋谷が「産業」という語をどのような意味で使っていたかは明確ではない。そのため、「産業ロック」を「商業ロック」という言葉と比較した場合、その名称が指し示す意味および音楽が何であるかが直感的に分かりにくいものになっている。渋谷は第二次産業である製造業を念頭におきながら産業ロックという名称を考案した可能性がある。この考えでは、産業ロックとは、工場で大量生産されるレコードやCD、自動車などのように、あたかも設計図や鋳型(大衆受けする音楽のパターン・法則)に基づいて作曲・制作されているかのようなロックを指す。
産業ロックは基本的に特定の価値観から見たある種のロックを指す名称であるため、そう称されるアーティストまたはバンドは、意欲的に大衆に媚びようとしているとは限らない。また、産業ロックと呼ばれる一連のアーティストは音楽面で似通っていない場合が多い。
本項で挙げる産業ロックのアーティストは、あくまでも渋谷の発言を基にした便宜的な選択であり、絶対的なものではない。
時代背景
『メジャーレーベルと契約して商業作品を制作・発売する』ということが、決してミュージシャンが『自由に自分の音楽を発表できる権利を得た』ことではない。利潤を生み出すためにミュージシャンはしばしばレコード会社、プロモーター、マネジメントサイドなど様々なしがらみの中で、ある程度自分の意思を犠牲にしなければならない。否定的な意味での『産業ロック』という評価はミュージシャンの責任とばかりは言えず、音楽産業全体に対する批判というシニカルな意味合いが強い。 特に1980年代はデジタル機材の進歩、MTVの登場に加えレコード会社のミュージシャンに対する圧力、過大干渉が非常に強まった時代でもあった。比較的実績のあるバンドであってもレーベルサイドの要求に応じなければ作品発表の場が奪われたり、プロモートなどのバックアップが得られないなどの憂き目に遭い、仕方なく自らの音楽性を抑え妥協を余儀なくされるケースがあった。 これを評し世間的には『売れ線に走ったバンド=産業ロック』などとよばれていた。
- レーベルの要求で外部ソングライティングチームの曲を受け入れざるを得なかったグループの例
- レコード会社の方針と合わずリリース見送りになり、ノンプロモート状態でのリリース、もしくは会社との契約トラブルにまでこじれ裁判状態となり活動停止に追い込まれたミュージシャンの例
- ボズ・スキャッグス、バートン・カミングス、ニール・ダイヤモンド
このように多くのミュージシャンに多くの禍根を残した受難の背景がある。
(ノ´▽`)ノオオオオッ♪ HEARTや~♪
しかも個人的にジャケットデザインが好きな『BRIGADE』まで挙げてくれている♪
実は拙者、この『BRIGADE』が結構好きだったりします(^^)♪
外部ライターの曲が多く収録されたアルバムなんだが「SECRET」や当時の売れっ子ライターさんだったダイアン・ウォーレンさんによる「I DID'T WANT TO NEED YOU」や、DEF LEPPARDで御馴染みRobert John“Mutt”Langeの「ALL I WANNA DO IS MAKE LOVE TO YOU」もイイ♪
姉妹の名がクレジットされているラストの「I LOVE YOU」がイイ感じですね。
で、この当時のアルバムのプロデューサーがまた拙者のDai好きなCheap Trickといっしょだったりするんよねぇ。
この後に発売された『Desire Walks On』はTVのスポットCMなんか流れていましたが
そのヴィジュアルの大幅な変化(←音には関係ない部分だけにねぇ)にショックを・・・・・・σ(^◇^;)
曲がイイのに勿体無いとその当時思ってしまった1人です・・・・・・はい・・・・・・。
HEART=ウィルソン姉妹が大きいですが実はハワード・リースもキーパーソンですよね?
彼がバンドメンバーとしてクレジットされなくなってからはどうもパッとしないような・・・・・・。
投稿情報: Dai56 | 2009/11/28 00:53
Daiさんおこんばんは~(^^)/
予定外のところで唸っていただきましたねぇ~笑
Daiさんがおっしゃってる内容はそれぞれごもっともで納得しますねぇ~
そうなんです、Wilson姉妹があくまで前に押し出されているHeartですが
バックの男性陣も素晴らしいんですよね
似たような感じでFleetwood Macなんかも好きですが
このHeartの方がより好きです
Howard Leeseはもちろん、ドラムで元MontroseのDenny CarmassiもCoverdale Pageに参加して来日したりしていてGoodなドラマー^^
ベースのMark Andesもなかなか渋いベースラインを聴かせてくれます
結局スタジオミュージシャンレベルのメンバーが揃っているわけですよね
海外のロックバンドとしてはメンバーチェンジも少なくてこの3人で20年以上活動しているのはすごい^^
Howardは今年ソロアルバムを出したけど聴いてみたいなぁ~
彼のリフはカッコええのが多いからソロも期待できるかもね
Paul Rogersとのコンビは興味深いし
アン…早くスマートに…笑(^^♪
投稿情報: John | 2009/11/28 01:21
Johnさん 毎度です。
オオォォォ|゚ロ゚*||*゚Д゚*||*゚ロ゚|ォォォオオ
なんと、HEARTじゃあーりませんか。
実はですね、私のブログでいつか取り上げようと思って負ったんですよ。
特に、初期ハートの代表作である77年発表の2ndアルバム「リトル・クィーン」がお気に入りなのですよ。
2004年再発盤には、ZEPの「天国への階段」が、カバーされとるんですが、これがいいのです。
アンとナンシー姉妹のお姉ちゃんもすばらしいですが、ハートとしてもすばらしいですね。
産業ロックであろうが、なんでもいいんです。
これによって、見直され世間に知られていけば、過去の曲も見直される・・・・いいと思います。
次回から3部作と言うことで、ハートを取り上げていただけるということで、私としては記事にしなくてよかった。
投稿情報: mick | 2009/11/28 19:33
mickさんまいど~(^^)/
Heartはお気に入りでしたかぁ~
しかも『Little Queen』とは通好みですな^^
実際Heartというバンドを本気で語るならやはり初期なんですよね
アルバム『Heart』以降で入った人にはテンで違うものに聴こえてしまうかも知れないし
案外そっちの方がええと思うかも知れない…それくらい違いがありますからね~
ハードロック志向の中では後期
アコースティック志向の中では初期のような感覚でおいらは聴いています
バンドアンサンブルの高さでもトップレベルのバンドだから
コピーするのもなかなかおもろいです
さて、mickさんがおっしゃっているZep絡みのお話は当然今回の流れに組み込まれていますので
じっくり書いて行きたいと思っております
ハッキリ言ってAnnのヴォーカルは半端じゃないですが、まさに女Robert Plantです
ではPart.2をお楽しみに~
あ…mickさんも是非Heartの記事書いてくださいよ~(^^♪
投稿情報: John | 2009/11/29 12:09
almost paradiseはflashdanceではなく、Footlooseです。
ハートは大好きなもので、ちょっと気になりました。
それから産業ロックバンザイです。
いいものはいい!
それにアンとナンシーのハートだからこそ、あれだけ支持されたんだと思います。
投稿情報: tomoki1990 | 2011/02/19 22:27
tomoki1990さん初めまして&おおきに~(^o^)/
ありゃりゃ!!!おいらとしたことが…(;^_^ A
まずは間違いを見つけてくださってありがとうございます
早速修正しますね^^
久しぶりに新しいお客様に来ていただいて光栄に思っております
しかもHeartの記事だと言うことがさらに嬉しい~~~
産業ロック自体はおいらもいいものばかりだと思っています
実際洋楽全盛期と思ってるくらいですからね
そして何よりアンとナンシーのハートだからこそ…
そう!まさにその通りです!
また興味が湧く記事があったらいろいろコメントお待ちしております(^^♪
投稿情報: John | 2011/02/20 00:22