『The World Starts Tonight』(1977)
『Natural Force (It's A Heartache)』(1978)
『Goobye to the Island』(1981)
♪ Sitting on the Edge of the Ocean
『Faster Than the Speed of Night』(1983)
♪ Faster Than the Speed of Night
〈Single Only〉
~Bonnie Tyler
~おまけ~
記念企画も第5弾になりますが、ある程度の内容は決まっているところへ急遽コラボ記事発動!
先日お友だちのmickさんが書いた「Bonnie Tyler をミーハーに聴きましょう♪」に刺激されて、年明けに予定していたBonnie Tylerで今回は行きましょう
おいらも前に2回ほど彼女については書いていますが、2つとも企画もののような記事なので、やっと彼女を中心としたものが書けます^^
その2つの企画ものというのは
『全米No.1シンガーなのに…(2006/11/24掲載)』
なので、参考になさってくださいね~^^
さて、そのBonnie Tylerについてですが、詳しくはwikipediaなりmickさんの記事を見てもらうことにして~
おいらは久々に引っ張り出したアナログ盤…つまりLPレコードのライナーノーツの一部を紹介したいと思います
おいらの今持ってる『Faster Than the Speed of Night』のCDジャケットは再発のもので、元々のジャケットとは少し違っていて悲しい…
そして、ライナーノーツは右側の『Goodbye to the Island』から部分的に引用しますね
ボニー・タイラーという女性歌手は、そのハスキー・ヴォイスのせいか、男まさりな印象を与える。でも素顔のボニーは、思っていたより小柄で、とてもチャーミングだった。ブロンドの髪も魅力的だが、あのブルーの瞳は、すいこまれるように美しい。来日公演の時、話した時には、イギリス、ウェールズ地方の海の見える家に住んでいると言っていた。海のブルーが人の目を引きつけるように、彼女のブルーの瞳も、人を大きく包みこんでいくような奥深さを秘めていた。
やはりその時、恋について話を聞いていた時だ。初恋の話が出た。今のボニー・タイラーのイメージからすると、子供の頃から男の子たちをしたがえてやんちゃに遊びまわっていたとか、10代になってからも男の子たちが一目置くような姉御タイプだったんじゃないかと想像してしまう。
ところが、ボニー自身は、16才までは、男の子とデートすらしたことがなかったという。初めてデートしたのが16才半で、それまでは内気な女の子で恋についても奥手だったという話には、意外だなと思った。素顔のボニーは、写真で見るより、よりコケティッシュな魅力をふりまいてくる。
―1980.12 大森庸雄―
だそうです^^
まぁ確かにあのハスキーヴォイスの印象からはボーイッシュなイメージが浮かんでしまうのかも知れませんが、人は見かけによらんってことですな^^
声帯のポリープ切除手術をする前の歌声はほとんど知られていないと思いますが、初期の曲風を聴いていると、リンダ・ロンシュタットなどに聴かれるようなフォークやカントリー風のものを目指していたのかも知れないなぁ~なんて思っています
でも彼女にはパワフルさがあるので力強いロック色の強いものも荘厳なバラードも歌えるのがいいですね
さて、そんな彼女の曲ですが、今回のセレクトはあの1983年の大ヒットアルバム『Faster Than the Speed of Night』までのものからになっています。
彼女のデビュー曲は1976年で8番目に挙げた「My! My! Honeycomb」ですが、この曲と2ndシングル「Lost in France」は手術前の声が聴けます!1stアルバム『The World Starts Tonight』のリリースに先立って手術しているので、レアな曲だと言えます
確かにデビューシングルでは今ほどのハスキーさはなくとも、特にクリアっていうわけでもないのでそんなに大きく変化したわけではないのですが、ええ意味で個性が追加されたことでより叙情的な表現が可能になったと言えるんじゃないかな?
「My! My! Honeycomb」は何となく可愛らしい曲ですが「Lost in France」は実験的な曲だそうです
歌詞を考えると、確かに日記のような不思議な歌詞で、ヨーロッパ各地でだけ軽いヒットになったのはそういう背景があったからでしょうね
そして手術後の2ndアルバム『Natural Force(It's A Heartache)』(中段左がUS盤、右がInternational盤)は5thシングルとなる「It's A Heartache~愛は哀しくて」の大ヒットもあってアルバムもゴールドディスクを獲得しました
しかし、これで勢いに乗れるかと思ったら、この後アメリカ・イギリスチャートでは1983年の『Faster Than the Speed of Night』のみが大当たりしただけなんですが、彼女は意外にもヨーロッパでは今でも根強い人気を誇っています
そしておいらがその大ヒットアルバムの前に惹かれた4thアルバムの『Goodbye to the Island』 …アルバムタイトル曲はもちろん「Sitting on the edge of the Ocean~哀しみのオーシャン」がええわけですが、今回音源がなくて紹介出来ないのが残念な、あのProcol Harumの「Whiter Shade of Pale~青い影」もあって、これまたええ味出してるんですわぁ~^^
で、おまけで葛城ユキの「哀しみのオーシャン」を付けておきました
この曲はあの「おてもやん」…じゃなくて「ボヘミアン」より前に歌っていた曲なんですよ
まさに和製ボニー・タイラーと言われた所以です
9番目に挙げた曲「Married Man」は1979年の曲で、彼女の曲の中では少し色の違うもので、若干ディスコソングっぽい感じですね
そうです、何しろこの年はあの「Y.M.C.A.」のVillage Peopleや「I Will Survival~恋のサバイバル」のGloria Gaynorなどがバカ当たりだった年ですからね~その辺を意識したのかも…
最後は大ヒットアルバム『Faster Than the Speed of Night』から3曲で、mickさんと1曲かぶっていますが、彼女の作品の中で最高傑作ですからそれも当然ですね~その「Total Eclipse of the Heart~愛のかげり」は全米No.1の説明するまでもない名曲で、ここではアルバムヴァージョンを紹介しています
そしてアルバムタイトル曲「Faster Than the Speed of Night」はオープニングのCCRのカヴァー「Have You Ever Seen the Rain~雨を見たかい」(めっちゃカッコよく仕上がっているのでmickさんのところで是非聴いてくださいね)を含めこのアルバム中ではピアノの印象が強い曲です
当時で言うと、このアルバムはA面だけでお腹いっぱいになります~笑
ラストは「Straight from the Heart」で、どちらかと言うとBrian Adamsの方が有名かな?
彼の『Cuts Like A Knife』からの最初のシングルカットをBonnie Tylerがカヴァーしたもので、2人とも1983年にシングルリリースしています
どちらが歌っても名バラードですね~どっちもハスキーやし~笑
ところで…
この名盤がどうしてアルバムチャートで全米1位を獲れなかったのか?
理由は簡単です^^
この1983年は前半をMichael Jackson『Thriller』が、そして後半はThe Police『Synchronicity』が合計約30週分に渡り1位に君臨しており、彼女のアルバムがBest10内にいた頃の上位陣はさらに
『Flashdance』~Soundtrack
『Metal Health』~Quiet Riot
『Pyromania』~Def Leppard
『An Innocent Man』~Billy Joel
『What's New』~Linda Ronstadt
と、まぁどれが1位を獲ってもおかしくないような凄い顔ぶれなわけで、そんな中で全米最高3位、UKチャートで1位は素晴らしい結果だったと言えます
それでもやはり海外ではその次も必ず売れるのか?と言えばそうではないので難しいもんですね
これが日本だったら次のアルバムもバカ売れするんですけどね~
シビアでかつ作品に常にまっすぐ向き合える海外の音楽に対する姿勢を日本も見習って欲しいものです
Bonnie Tylerも今58歳ですが、う~んと若く見えるからもう一華咲かせてもらいたいと願います(^^♪
あっ!それより『Goodbye to the Island』もリイシューでええから再発してくれぇ~~~(^人^)
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